2026年6月29日月曜日

ミサゴのテグス被害情報

2025年5月に実施した「テグス拾い」に参加いただいた江戸川大学の学生さんから、ミサゴのテグス被害と思われる写真を提供いただきました。

妙岐ノ鼻(霞ヶ浦浮島湿地)を訪れた際に撮影した、魚を捕らえて運ぶ瞬間の写真とのことです。足には大きなルアーが引っ掛かっています。さらに傷ついているようにも見えます。

ミサゴは魚を捕らえるために水面へ飛び込むため、水中や護岸に放置された釣り糸やルアーに絡まる危険性があります。飛べているから大丈夫に見えても、ルアーが足に付いたままでは飛行や狩りの妨げになるおそれがあります。また、行動しているうちにルアーがさらに深く食い込んでしまう可能性もあります。

釣り糸やルアーは自然の中に残ると、野鳥をはじめ多くの野生動物に被害を及ぼします。使用した釣り具は持ち帰り、見つけたテグスやルアーは可能な範囲で回収していただきますようお願いいたします。

2026年3月30日月曜日

コハクチョウのテグス被害

群馬県館林市・城沼において、コハクチョウのテグス被害の報告が2件ありました。

1件目は、テグスが口の中に絡まっている個体です。


首を激しく振って取り除こうとする様子が確認されました。飛行時には長い糸が垂れ下がっているのが分かる状態だったとのことです。

2件目は、釣り針が脚または水かきに刺さり、ルアーが付着した状態で発見されました。



脚を背中に乗せるような不自然な姿勢で泳ぎ、片脚で助走して飛び立つ様子が確認されています。
その後も同様の状態で目撃されましたが、最終的な経過は不明とのことです。

情報提供者の方によると、城沼では近年ルアー釣りの増加に伴い、こうした被害が増えているとのことです。
実際に、テグスが絡んだ個体の保護を試みたものの救えず、死亡した事例もあるそうです。

釣り糸やルアーは、放置されれば長期間にわたり、野鳥をはじめ様々な生きものに危険を及ぼします。水辺を利用する私たち一人ひとりが、使用した釣具を必ず持ち帰ること、見つけたゴミを拾うことが、こうした被害を減らす第一歩となります。。

鳥たちが安心して過ごせる環境を守るため、引き続き、寄せられた情報の発信を行っていきます。

2026年1月20日火曜日

野鳥のテグス被害が相次いでいます(ユリカモメ・カンムリカイツブリ)

テグス(釣り糸)による野鳥被害報告が、2件寄せられました。


① くちばしにテグスが絡まったユリカモメ

兵庫県芦屋市でユリカモメにテグスが絡まっている様子が寄せられました。脚や翼には絡まっておらず、歩いたり飛び立ったりすることはできていましたが、くちばしにテグスが絡みついており、採食や羽づくろいに支障が出るおそれがありました。

この状態だと捕まえることが難しく、テグスを取り除くのは難しい状態です。テグスは非常に丈夫で切れにくく、いったん絡まると野鳥自身では外せません。時間が経つと衰弱や死亡につながることも考えられます。




② 脚にテグスが絡まったカンムリカイツブリ

神奈川県横須賀市和田長浜では、脚にテグスが絡まったカンムリカイツブリが発見されました。発見者の方が保護し、慎重にテグスを取り除いてくださいましたが、脚は不自由な状態になっていたとのことです。

潜って餌をとるカンムリカイツブリにとって脚が不自由になるのは一大事です。絡んだテグスが締まってしまうと壊死や切断に至る例もあります。野鳥を診てくれる動物病院が少ないので治療につなげることが難しいのが現状です。







私たちにできること

すべてのテグス被害を防ぐのは難しいですが、私たち一人ひとりが、次のことを心がけるだけで、被害を減らすことができます。

  • 使い終わったテグスは必ず持ち帰る

  • 切れたテグスや仕掛けもその場に捨てずに回収する

  • 水辺で見つけたテグスは、可能な範囲で拾って処分する

小さな行動が、野鳥の命を守ります。釣りを楽しむ人と野鳥が共存できる水辺を、私たちの手で守っていきましょう。

2024年11月12日火曜日

テグス被害(カワガラス)

カワガラスのテグス被害情報が寄せられました。場所は東京都あきる野市の秋川です。カワガラスの被害情報はこれまでなかったかもしれません。

写真も送っていただきました。足にピンクの浮きとテグスが絡まっているようです。

ピンクの浮きが絡まっているので、明確にテグスが絡まっていることがわかります。

このような状態でも飛翔、潜水には支障ない様子だったとのこと。別の日に見に行くとカワガラスはいるけれどテグスが絡まった個体は見られなくなったということでした。外れていればいいのですが…

この辺りは釣り人が多く、夏は川遊びをする家族もたくさんいます。川幅が狭い場所があるのでテグスが絡まると回収しにくいところもあるかもしれませんが、鳥も人も安全に過ごせるように、テグスの回収にご協力いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。



2024年7月16日火曜日

【閲覧注意】ヤマセミのテグス被害

連盟釧路支部からテグスに絡まって命を落としたヤマセミを回収したという連絡があり、普及啓発のためにその亡骸を本部に送っていただきました。

実際にテグス被害にあったヤマセミの死体写真をこの記事の下の方に貼りますので、苦手な方は説明文だけお読みください。

被害状況は首、羽、脚までテグスが複雑絡まり、最後は木に絡まって死んでいるところをカヌーを漕いでいた方が発見して回収したそうです。

支部から送ってもらう前に写真を確認しましたが、関東ではなかなか目にすることがないヤマセミが被害にあっていることに驚きを感じました。



実際の被害写真
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生きた状態で発見しても、これだけ絡まってしまうと助けてあげることも難しいと思われます。たまたまカヌーでしかいけない場所で発見されたとのことなので、見えないところでテグスに絡まっている野鳥はかなり多いのではないでしょうか。
こうなる前にテグスを自然界に残さないことをぜひ心がけていただきたいです。

このヤマセミは写真を撮った後、テグスを取り除いて標本にしました。






2024年3月4日月曜日

テグス被害(ソリハシシギ)




茨城県の平磯海岸でソリハシシギの両脚にテグスが絡まった被害報告がありました

脚がうっ血して膨れ上がっていたいる様子が分かります。歩行も困難で飛び跳ねるように移動していたとのことです。

この方も現場では気が付かず、帰宅後写真を見て気が付いたということです。脚に絡まっているとなかなか気が付きにくいのがテグス被害のやっかいな点です。ただ助けてあげようとしても逃げてしまうので、助けてあげられずもどかしい気持ちになります。

野鳥はたくましいので片足を失っても何年も生きる事例があります。しかし野鳥が苦しまない世界に少しでも貢献できるよう、被害にあう前の対策としてやはりテグスの回収は重要だと感じました。


2023年10月23日月曜日

テグス被害(コブハクチョウ)


山中湖で羽にテグスが絡まったコブハクチョウの情報が届きました。
観光客から岸辺で餌をもらいに来た白鳥の脚から羽先にテグスが絡んでいたそうです。
しばらく観察しているとテグスは外れたそうですが、羽をしっかり畳めない状態で白鳥は沖合い去っていったとのこと。見えないところに針や錘などが残っているのでしょうか。

テグスを外してあげたい気持ちはわかりますが、コブハクチョウは攻撃をしてくることもあります。安易に手を出すと怪我をする危険性もあるので注意をお願いいたします。
水鳥はテグスが絡まりやすいです。コブハクチョウだけではなく周辺に生息するカモ類などにも被害が及ばないか心配です。