テグス(釣り糸)による野鳥被害報告が、2件寄せられました。
① くちばしにテグスが絡まったユリカモメ
兵庫県芦屋市でユリカモメにテグスが絡まっている様子が寄せられました。脚や翼には絡まっておらず、歩いたり飛び立ったりすることはできていましたが、くちばしにテグスが絡みついており、採食や羽づくろいに支障が出るおそれがありました。
この状態だと捕まえることが難しく、テグスを取り除くのは難しい状態です。テグスは非常に丈夫で切れにくく、いったん絡まると野鳥自身では外せません。時間が経つと衰弱や死亡につながることも考えられます。
② 脚にテグスが絡まったカンムリカイツブリ
神奈川県横須賀市和田長浜では、脚にテグスが絡まったカンムリカイツブリが発見されました。発見者の方が保護し、慎重にテグスを取り除いてくださいましたが、脚は不自由な状態になっていたとのことです。
潜って餌をとるカンムリカイツブリにとって脚が不自由になるのは一大事です。絡んだテグスが締まってしまうと壊死や切断に至る例もあります。野鳥を診てくれる動物病院が少ないので治療につなげることが難しいのが現状です。
私たちにできること
すべてのテグス被害を防ぐのは難しいですが、私たち一人ひとりが、次のことを心がけるだけで、被害を減らすことができます。
使い終わったテグスは必ず持ち帰る
切れたテグスや仕掛けもその場に捨てずに回収する
水辺で見つけたテグスは、可能な範囲で拾って処分する
小さな行動が、野鳥の命を守ります。釣りを楽しむ人と野鳥が共存できる水辺を、私たちの手で守っていきましょう。




