2016年8月30日火曜日

キアシシギ

千葉県習志野市からテグス被害鳥情報が届きました。

観察日時:2016年8月28日
観察場所:千葉県習志野市 谷津干潟 津田沼高校前の杭
被害の状況:
杭の上に止まり、絡まったテグスを気にするキアシシギ

杭の上にとまったキアシシギの左足にテグスがぐるぐるにからまっており、釣りの錘(おもり)のようなものも見えた。テグスは右足と尾にもからまっていた。鳥はさかんに左足をつつくなどして気にしていた。おそらく飛翔は可能と思われるが歩行が難しいのではないだろうか。

情報提供者:公益財団法人 山階鳥類研究所 平岡 考 さま

管理者より:
 大変詳しく被害状況を報告して下さり、ありがとうございます。
 キアシシギは干潟を歩き回り餌を採ります。テグスで二本の脚がつながってしまっているとなると、飛翔で移動が可能でも、この個体の採食行動にかなりの制限がかかってしまうように考えられます。一度絡まってしまったテグスは野鳥の力では外すことができません。
 シギ・チドリはこの時期、渡りの中継地として日本の海岸、干潟などを訪れます。日本で、旅の疲れを癒し、栄養補給をしてまた、長い旅に出発します。
 谷津干潟はラムサール条約登録湿地となっていて、保護区内での釣りは禁止されています。しかし、谷津干潟を訪れるシギの仲間は三番瀬など東京湾の海辺と行き来をしています。このキアシシギもおそらく、東京湾側でテグスに絡んだのでしょう。海岸や干潟の自然を利用しているのは人間だけではありません。保護区になっているか否かではなく、自分で使ったものは適切な方法で処分しましょう。

2016年8月24日水曜日

チュウシャクシギ

千葉県市川市よりテグス被害鳥情報が届きました。


観察日時:2016年8月12日、18日
観察場所:千葉県 江戸川放水路の新行徳橋付近(船橋側)
被害状況:
右脚にテグス(釣り糸)と浮きが絡まっている。(写真提供:ヤス さま)

画面中央、奥の個体が被害鳥。脚を浮かして移動している。(写真提供:ヤス さま)
情報提供者:立川 さま


管理者より:
 今回、情報提供して下さった立川さまはTwitterでこの情報を目にされ、「何かできることはないか。」と、ご連絡をくださいました。発見者のヤスさまも「情報を共有することでこういった現状を多くの方に知ってもらえれば…」と写真の提供を快諾して下さったそうです。お二人のお気持ちと行動に感謝です。
 このチュウシャクシギは、幸い、まだ元気なようで警戒心も強く、片足がテグスに絡まりながらも、力強く生きているようです。しかし、渡りの時期も迫ってきますし心配は絶えません。チュウシャクシギの生きる力を信じるのみです。
 立川 さまは「どうにか釣り糸と浮きを取り外し、命を全うして欲しいと願っております。」と、ご連絡下さいました。しかし、現状として野鳥を捕獲(保護)することは、法律的にも技術的にも難しいことです。こういった被害を、今後無くしていくために、釣り人の皆様が使用済みテグスを適正に管理がされることを願っています。また、野鳥たちが生息する水辺から危険な放置テグスが無くなるようテグスひろい活動を続けていきます。
 当連盟では引き続き、テグス被害鳥について広く情報を募集いたします。どんなことでも構いませんので、ご連絡いただければ幸いです。


※野鳥は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(通称:鳥獣保護管理法)によって国や都道府県の許可を得ることなく捕獲、飼育することが禁止されています。もしも、被害鳥を見つけられた際には、都道府県の担当部署(多くの場合鳥獣保護課)にご連絡下さい。



2016年8月22日月曜日

テグスひろい2016の報告が届きました!

新潟県にお住いの 松永 洸 さまより
「全国一斉テグスひろい2016」の実施報告が届きましたので、ご報告いたします。


松永 さまは合計3か所でテグスひろいを行ってくださいました。


実施個所①:出雲崎漁港


回収日             :2016年8月3日
回収場所           :新潟県三島郡出雲崎町 出雲崎漁港
距離                   :1000m(幅10m)
回収したテグス :18.7g
その他               :釣り針                 62本
                   よりもどし             27個
                    おもり                    4個
                    ウキ、てんびん等 5個
コメント:
夏休みのため子供連れで釣りにきている家族や県外の釣り人や観光客等が認められた。回収したテグス等の釣り具は去年より多かった。




実施個所②:巻漁港


回収日      :2016年8月10日
回収場所     :新潟県新潟市西浦区越前浜 巻漁港
距離        :1500m(幅3~6m)
回収したテグス :44.4g  
その他      :釣り針       62本
           よりもどし     21個
                     おもり        2個
                     スピニングリール 1個
被害鳥情報:
ウミネコ幼鳥
両足にテグスが巻き付き、さらに左足首付近に青色の紐(ビニール状のもの)が巻き付き、歩くにも5~6cmくらいしか間隔がなく歩行に不自由なため、2~3歩 歩くとすぐに飛び立った。


コメント:
 平日のため釣り人は少なかったが、回収したテグスなど放置された釣り具は昨年より大幅に増加し、さらに被害鳥も1羽確認し写真撮影した。
 釣り人が被害鳥の近くで2~3人おり、写真を撮っていると近寄って来て「なんで飛べないんだ。」と聞くので、「釣り人の放置したテグス等が足に絡まり歩行が困難になっている。」と説明し、釣り人に対して釣り具等、特にテグス、餌のついた釣り糸、釣り針の付いた小魚などの放置をしないよう注意喚起した。


実施個所③:新川漁港



回収日      :2016年8月10日
回収場所     :新潟県新潟市西区五十嵐2の町 新川漁港
距離        :700m(幅3~5m)
回収したテグス :15,3g
その他      :釣り針       26本
           よりもどし     14個
                     おもり、ウキなど 4個


3か所のテグスなどを一緒にして撮影




コメント:
 昨年と同様に北側防波堤を修復中で立入禁止となっており立ち入りできず、更に南西側新川沿いの堤防が金網で立ち入り禁止となっており、また、平日のため釣り人も数人のみと少なかったが、放置回収した釣り具は昨年の調査時より少し多かった。


管理者より:
真夏の暑い時期にも関わらず、おひとりで3か所もテグスひろい活動を行って下さり、大変ありがたいです。今回は被害鳥も確認されたということで、松永様の活動に感謝いたします。ウミネコは、日本の海辺ではよく見られる種ですが、世界的生息域で見れば日本の周辺にしか生息していない種です。若い幼鳥が被害にあっているとなると大変心が痛みます。松永様、。ありがとうございました!